第3日(6/1) 函館
 昨夜もなんどもトイレに通う。午前6時35分にセットしていた腕時計のアラームで目覚める。テレビをつけてどの辺りに船が来ているのか確認すると六戸辺 りの沖合を航行中。


7時半には14階のホライゾンコートダイニングで朝食。右舷の窓際で朝食を食べていると、北海道が見え始める。食事が終わり、今日の日程を相 談する。瑠璃子さんは8時半からの盆踊りに。



 部屋に戻り、薬を飲んだりしたのち、岩崎さんのベランダに行く。下北半島が見える。風が強く、寒い早々に引き 上げる。お天気は良い。午後からの函館では少し厚手のウィンドーブレーカーを着ていく必要がありそうだ。
 9時過ぎに5階のビバルディダイニングへ行き、阪急添乗員に函館のバス便について尋ねる。時刻は決まっておらず、お客で満席になれば出発するそ うである。バスも何台出るのが不明。9時半に瑠璃子さんも戻ってくる。



 岩崎さんにも声をかけて、14階でコーヒーを飲みながら午後の予定を打ち合わせる。 11時前になり、函館に近いのではと思い、右舷側に回る。パイロット船が付き添い、函館港の入り口に近づいている。心配された天気も良く、函館山も、五稜 郭のタワーもよく見える。
 早めに昼食を摂り、部屋に戻って下船する用意をして5階に降りる。係員に聞くと4階が下船口とのこと。係員にクルーズカードを示して下船する。シャトル バスに乗るため、たくさんの人が並んでいる。最後尾について並ぶ。相当、時間待ちになるかと心配したが、左程掛からずにバスに乗れる。約20分位乗車し て、函館駅に到着。岩崎さんのご主人が摩周丸記念館にいきたいというので、尋ねながら行く。






 途中に朝市で有名になったどんぶり横丁を横目にみながら、摩周 丸記念館に到着。高齢者割引があるのではと聞くと、函館市民のみ。一人500円の入館料を払って入館する。
 摩周丸案内パンフレット





 1988年まで青函トンネルが開通するまで函館 と青森を就航していた。5000トン級の船。青函連絡船が1904年からで、洞爺丸の遭難したことなど、写真を辿ってみたり、操舵室に入り、未だに動いて いるレーダーサイトを見たりと見学。船上に上がり、函館港を眺め、写真撮り。はるか先にダイヤモンド・プリンセス号が見える。ズームしたり、背景に入れて 記念写真をとったり、函館山山麓に見える八幡坂や旧函館公会堂、教会などカメラに収める。






 下船した後、港沿いに歩いて八幡坂の方を歩いて移動。函館魚市場の中は通行禁止なので、外側を。間も無く、赤煉瓦の建物が見えてくる。金森の赤煉瓦倉庫 に到着。倉庫内が改装されてオルゴールや土産物などの売店が並んでいる。建物を何棟も通り過ぎ、お店も尽きたので、海岸沿いへ。すると目にスターバックス のマークが見える。歩き疲れたこともあり、そこで一休みしてコーヒーを飲む。私はついでに、この店ではフリーWi-Fiとなっているので、つなぎ、 ログオンして接続できるようになる。育成会からのメールを確認し、返信する。それから、一昨日と昨日の感想や写真で作ったファイルを転送し、私のホーム ページに掲載する。









 一息つけたので、末広町へ赴く。電停で電車の時刻を岩崎さんが確認。一時間に4本走っていることを確認して、旧函館公会堂へ。基坂を登る。歩道沿いはパ ンジーなどの草花で彩られている。ペルーの来航祈念像もある。旧函館公会堂は、一度火災で焼失した後、明治42年再建されている。二階建ての大きな木造建 築。2階に大きなホールがある。このホールを見ながら、私が通っていた西大寺小学校の木造の講堂を思い出す。やはり本館の二階がホールで学芸会や卒業式も 行われていた。このホールから外のベランダに出る。ここからの眺望は良い。函館港の全体が見える。この公会堂には大正天皇が皇太子の頃に訪れていて、お迎 えした御座所となった部屋も保存されている。  旧函館公会堂パンフレット  旧イギリス領事館パンフレット  共用チケット  函館開港時の世界鳥瞰図






 旧イギリス領事館も見学。2階に上がり領事の部屋を除く。領事が港を双眼鏡で眺めている銅像が置かれている。会議室から、外のベランダに出ると見晴らし が良い。公会堂より少し狭い眺望だが。二階から降りかけて隣の建物の中庭に世界地図が描かれているのに気づく。どこから行けば良いのかわからず、尋ねて移動する。い つ頃の地図だろうか、古い様式の地図である。日本は函館のみ大きく描かれている。受付であの地図はいつ頃描かれたのかと聞く5,6年前だろうかとのこと。 中庭から建物に入ると観光地にある顔を入れて記念写真に収めるものがあるので、向こう側に瑠璃子さんに入って覗いてくれるように頼むが入れない。たまたま 通りがかった人が顔を穴に入れて下の穴にカメラのレンズを入れて写すことができると教えてくれる。なぜかというと向こう側は鏡になっているので、うまく写ると 言われるので、理屈がわかり撮ってみる。なんとか写っていた。






 旧イギリス領事館を出て、ロシア正教会の方に向かう。途中で瑠璃子さんがこの前NHKで放映された外人が住んでいた家がこの家ではないかという。その家 の前でアイスクリームを売っているお姉さんに聞いて見ると瑠璃子さんが見つけた隣の家であった。約1kmくらい歩いただろうか、八幡坂に到着。ク ルーズのツアー客が記念写真を撮っている。私も撮る。ガイドが言っていたが、この坂は降って海に消えているように見える。この坂を通り過ぎて間も無くロシ ア正教会に。階段を上がり、葱坊主の塔のある教会。中に入ろうかと岩崎さんにいうと外で待つとのこと。我々夫婦で入場する。一人献金200円とのこと。入 りかけると注意される。カメラを持っているからと気づき、写真は撮影しないというと入場を許してもらえる。イコンがたくさん飾られている。相当古びて古色 蒼然としている。ここには岡山にあるロシア教会のイコンのことで私の敬愛する植田心壮先生がわざわざここまで調査に訪れたこともあり、また、10年前に訪 ねたこともあって懐かしく拝観させてもらう。ゆっくりと腰掛けてみてくださいと言われるが、船に戻る必要があるので、辞退する。ところが出口ですでに拝観 時間を30分以上も過ぎていたことに気づく。申し訳ないことをしたと思い、お礼を言って出る。
 末広町の電停をはるかに通り過ぎているので、次の停留所に向かう。途中に古いカソリック教会があり、そこには桜の老樹が立っている。花が少し残ってお り、白い花とピンクの花がついている。珍しいと瑠璃子さんと岩崎さんの奥さんが見つける。そのすぐ下には立派な大きな瓦屋根の寺院がある。恐らく真宗のお 寺だろうと思っていると瑠璃子さん確かめてくる。やはり真宗のお寺であった。
 やっと電停に着く。待つ間もなく電車が来る。210円。三つ目の停留所が函館駅。トイレと土産物を買ってシャトルバスに乗る。車内で神戸からきたという ご婦人の話す。どこにと尋ねると立待岬に行って戻り、お風呂に入って来たとのこと。大変良かったようだ。20分ほども掛からなかったと思うが、船に到着。 カードチェットと手荷物検査。カメラや携帯をリュックに入れて通す。私が通過すると引っかかる。よくよく考えてポケットを探るとカメラのフードが引っか かったようだ。フードに磁石がついていたことによるものだとわかった。明日は気をつけようと思う。






 部屋に戻り、待ち合わせて、ホライゾンコートダイニングに行く。窓際の席を探していると神戸のご婦人がこちらにあると教えてくれる。私と岩崎さんのご主 人と席待ちする。瑠璃子さんたちが戻ってきて、料理を取りに行く。ラーメンの待ち人がいなかったので、楽にもらうことができる。賑やかに話に花が咲かせながら、 食事する。隣の神戸のご婦人が冷やかす。隣にこられた娘さんとご夫婦には聞き苦しかっただろうと断ると、ニヤリとしている。午後7時前に部屋に帰る。
 戻って、ホームページ作りに精出す。午後9時にジャクグジーに入りに行く。我々夫婦と岩崎夫人の3人で中央屋内プールのジャグジーに入る。他に誰も入っていない。程よい湯温。15分ばかり入浴して部屋に戻る。


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