シナイ山,聖カタリーナ修道院,シャルム・エル・シェイク

 ホテルをバスで午前2時40分に出発。聖カタリーナ修道院の手前で、手荷物検査。午前3時にシナイ山(別名 カバル・ムーサ モーセ山)を登り始 める。20人の一行で6〜7人が駱駝に乗り、残りの者は、駱駝と一緒のなだらかな登山道を歩く。添乗員の仲野さんも駱駝。前日には、駱駝に乗る人から事故 があっても自己責任でという書類の署名させる会社の厳しさ。その中での駱駝乗り、ルール違反だとからかう。8合目までは緩い坂道ではあったが、出発点が約 1400メートルという高さであるだけに、8合目まででも、荒い息づかいとなる。そこから、頂上までは、急勾配で荒い石の石段。ときにはぐらぐらする石段 を踏みしめ、懐中電灯の明かりを頼りに一心に登る。やっと午前6時前に登頂。頂上は人の波でごった返し。午前2時頃から頂上にやってきた人たちは寒さで貸 し毛布にくるまって寝ころんでいる。午前6時30分前に日の出。一斉にカメラのシャッター音。神々しい太陽に、歌い出す者もいた。モーゼが十戒を授かった 山といわれているだけに、ヨーロッパ系の人々が多い。中国の法輪光の連中もいた。頂上は、案内によると2285メートルとなっているが、タレックさんは 2185メートルと言っていた。私の腕時計の高度計は2174メートルとなっていた。タレックさんが尋ねてきたので、そのように話し、これは気圧の変化に よる高度測定なので、誤差が大きいよと付け加える。納得していたようだ。ときおり、あちこちに立ち寄ったときも高度を尋ねにくる。


 聖カタリーナ山 2642m 頂上に教会がある。

 この急斜面を登る

 シナイ山頂上、礼拝堂の前で

 右上の岸壁の裾が8合目。中央やや右が左の拡大写真 

 膝ががくがくしながら、黙々と下山

 麓の聖カタリーナ修道院が見えてきている。

 午前6時50分頃、下山を開始。明るくなって8合目までの急峻な岩道を見て、明るいときだったら登るのを諦めたかもとそれぞれで言い交わす。膝頭 をがくがくさせながら、下る。やっとこさ、午前8時30分に麓の修道院に到着。一行の72才になる高城さん。凄い健脚ぶりで一番に下山。後でお尋ねすると 建設会社の会長さん。未だに現場に出ているということ。なるほど元気なものだと感心。


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