第6日 2月19日(木) ダニーディン
   今朝は、6時前に目が覚める。テレビのスウッチを入れてもまだ早いのか、放送されていない。45分になると始まる。昨日の予報では曇時々雨ということだったがどう だろうか。7時過ぎに14階ホライゾンレストランへ。少しお客さんが少なくなり始め、窓際に座ることができた。今日の朝食はお粥とヨーグルト、ハムと魚に 葉野菜サラダ、オレンジジュース。外を見ると曇天。下の海にはタグボート。まだ接岸していない。







 食事後、15階デッキに上がり外の景色を写真撮り。雨がぱらぱら。船が着岸しようとしている。お隣にも大きな客船が停泊している。ホーランドアメリカラインと の表示があった。この船の会社は元々オランダでヨーロッパとアメリカの航路を航行していた会社であったが、現在はシアトルに本社を置き、クルーズ会社となっている。
 埠頭には木材が山積みされている。森に囲まれた雰囲気のある小さい港町である。港の名前はチャーマスというそうである。








 8時半に集合場所へ。ところが、レストランの前は閉じられ、下船口になっている。中央入り口から廻るとK添乗員が待ち受け居て、集合場所であるビバル ディレストランへ案内される。ほとんど皆さん集まっておられ、しばらくして、K添乗員からオーストラリア入国カードとエボラカードについて説明がある。 22日に必要とのこと。
 8時45分頃下船。雨が降っているので、傘を掲げてバスまで。今日の現地ガイドは日本人のNさん。昨日も感じたが、バス運転手さんは高齢の方である。 ガイドのNさんによると今年は乾燥が続いていて、牧草が黄色くなっているので、緑一色の景色が黄色っぽくなっている。この辺りはオタゴ地方という。目の 前の海がオタゴ湾。向こうに見える半島がオタゴ半島。このあたりをオタゴ州という。これからいくダニーディンという町は南島で二番目に大きな町だそうで、人 口が12万人とか。産業は学生産業が中心。オタゴ大学に2万人の学生がおり、専門学校の生徒を合わせると3〜4万人の学生の落とすお金で成り立っている。 二番目の産業が観光業。今日も大型客船が2隻停泊したので、町がにぎわうだろう。
 20分でダニーディンの町に入る。この町は1848年にスコットランドか らの移民により作られ、一時ゴールドラッシュで沸いたこともあるそうだ。起伏が大きい。これは火山活動によるものとか。姉妹都市として、小樽、上海、ポー ツマス、エジンバラと。
 まずボールドウィンストリートという、ギネスに登録された一番勾配のキツい坂道。20パーセントの勾配とか。歩いてみるがなかなかエラい。瑠璃子さんは てっぺんまで登るが私は途中止め。車の上り下りに大変だろうと思っていると上り下りする車が通り過ぎる。ここでは降雪が滅多にないし冬期の平均気温が10 度前後とのこと。坂道にクロネコと鶏が出てくる。愛嬌である。観光客が猫の相手をしている。















 ダニーディン植物園を見学。ニュージーランドで一番古いのだそうだ。ぐるっと回ると2〜3時間はかかるとのことで、近回りを30分見学。鴨が芝生でえさを啄んだり、眠っている。日本庭園の木立の鵜の仲 間だろう1羽止まっている。花はいろいろと咲き乱れており、日本では見られない物もある。日本にあるシュウメイキクの仲間だろう、咲いていた。出口近くまで 行き、少し時間があるので日本庭園まで再度行ってみると珍しい鳥が飛んでいる。写真撮り。Nガイドさんに尋ねるとファンテールという。 
 ダニーディン植物園パンフレット 









 ダニーディンの駅へ行く。石造りのがっしりとした1800年代の建物。周りにはれんが造り刑務所や裁判所の建物がある。前の芝生のレンガの縁取りには名前 が刻まれている。それは、駅舎を改修する際の寄付者の名前だそうである。駅内に入るとホールの床が美しい。英国王室ご用達のタイルできれいに装飾されて いる。機関車や貨車の形にデコレートされている。二階のステンドグラスにも機関車正面の形にしてある。プラットホームに出てみると、プラットが日本のもの に比べて低い。重厚な駅舎とプラットの写真を撮る。二階には、工芸グループの作品即売が行われていた。手元のニュージーランドドルを使い切る必要 があるので、何か探すが私の求めたいものはない。瑠璃子さんは探したいということなので、20Nドルを渡す。集合時間近くになって迎えに行くと飾り皿を買っている。25Nドル。どうも20Nドルと思っていたら30Nドルだったとのこと。







 オタゴ湾対岸

 オタゴ半島集落

 有名男子校の校舎
 高台のユニティパークへ。展望がよく市内が見下ろせる。傍らには南極探検をしたスコット隊の船長さんの銅像がある。その傍らにニュージーランド原産の植物が植えられている。その中にテプニアで見たマオリ族が使う腰蓑や籠にするランの仲間であるフラックスがある。

 オクタゴン広場の教会

 旧市庁舎

 現市庁舎
 オクタゴン広場へ。途中で有名男子校やオタゴ大学の側を通る。有名男子校は首相や有名ラグビーチームのキャプテンを輩出したところで、校舎がスコットラ ンド風の古風な建物。オタゴ大学は医学・歯学系の大学とか。先日新学年が始まったそうである。オクタゴンとは8角形という意味で8角形の広場だったが、現 在円形のものとなっている。英国の国教会の教会と旧市庁舎と新市庁舎が並んでいる。傍らにパーンというスコットランドの詩人の銅像がある。この詩人は蛍の 光の原曲の作詞した人とか。この人の子どもさんがダニーディンの町で功績のある人であったとか。スーパーがあるというので、探すがコンビにのようなミニマー ケットがあるだけで、市庁舎の一階にある土産物店に立ち寄り、物色する。12時半にバスに戻る。iPhoneを開くとフリーのWifiがある。繋いでメールの確認。間もなくバスが出てチャーマス港へ戻る。
 乗船前にバスの中でクルーズカードとパスポートの検査。乗船しての手荷物検査も無事通過。7階の海寿司へ立ち寄る。ところが閉まっている。よくよく案内 を見ると港についているときは昼間はお休み。終日クルーズの時に開店するとのこと。部屋に戻り、14階でピザとホットドッグを頼み、ホライゾンレストラン でラーメンとカルフォルニア巻きを加えて食べる。

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