金   沢 第3日

 何度もトイレに通い、瑠璃子さんの携帯目覚ましが午前6時で鳴り、目覚めるがまだ眠いので、うつらうつらとして午前7時に起床。窓から外を眺めると薄っすらと雪が積もっている。8時前に朝食へ。午前9時半までテレビを見ながらのんびりとする。
 9時半に荷物を持ち、フロントでチェックアウトする。荷物をクロークで預かっていただけるというので、昼過ぎまでお願いする。






 バスで、広坂・21世紀美術館前で下車する。兼六園の立木に雪が積もっており、念願の雪景色が撮れるのではと思い、美術館の見学は後回しにして、兼六園 へ入園する。瓢池の周りの樹木には雪が残っており、素晴らしい。







 日の当たるところは雪が落ちてしまっているが、日裏のところには雪が枝葉に残っている。特 に梅林あたりはまだまだ雪があり、雪を装った姿が良い。水気を含んだ苔が鮮やかな緑色で美しい。観光客もそこそこに多い。中国人の団体もいる。 
 21世紀美術館チケット
 兼六園と21世紀美術館散策経路






 兼六園を出て、21世紀美術館に。今日は、交差点を斜めに横断できるので一度の信号で渡りきることができた。美術館の入り口がよくわからない。どこから 入ってもいけるだろうと思い、入ったところがメインの入り口であった。特別展を含めると65歳以上の高齢者でも一人800円。



 常設展だけであれば一人 280円というので、常設展だけを見学する。現代ものの展示であるので、わかりにくい。とりあえず眺めて気に入るものかどうかの物差しで見て回る。映像展 示もある。真っ暗の中を手探りで空いたところを探し、しばらく眺める。アメリカの原子力発電所の建設や放射能の測定などなどを無調の音声で3画面で映写す るもの。ここの展示での呼び物である、フールの下に戻り、プールの水面越しに上にいる参観者を眺める。続いて上からも眺める。係員に水深を尋ねると 10cmとのこと。ロボットのようなものもあるが、動いていない。何かの刺激があると動くようである。



 11時半過ぎに21世紀美術館を出て、県立美術館に向かう。携帯のマビで移動。なかなか分かりにくい。通りがかりの人に尋ねるとそこの石段を100段登 れば、県立美術館だという。石段を上がると傍に水が滔々と流れている。恐らく、兼六園からの水ではないか。途中で小型水力発電機取り付けられているとの表 示があった。
 県立美術館に入り、これも常設館のみ見学。高齢者は一人230円。前田家伝来のものなど、江戸時代の絵画、工芸品を見る。国宝と重文に指定されている雉 の皇后は仁清作。素晴らしい逸品。その他、花鳥図で伝雪舟のものがあったが、見慣れている山水図とは趣が異なり、どうなのかと思ったりした。展示室は3室 のみと思っていたら、もう3室あった。絵画はもういい加減空いたので、工芸品の展示を見る。歩きくたびれて一休みする。
 石川県立美術館チケット






 12時半過ぎに出て、今朝下車した バス停留所に下り、しばらく待ってバスに乗る。満員である。武蔵ヶ辻、近江市場で下車し、有名な近江市場を散策。瑠璃子さん、海鮮丼を食べたいというが、 どの店も時間待ちの行列があり、値段も結構なもの。諦めてバス停近くの「すき家」で、瑠璃子さんは牛丼、私はカレーを食べる。
 当初、歩いて金沢駅へと思っていたが、疲れもあり、バスに乗る。満員バスで駅へ。本日は日曜日ということで100円であった。
 6日の観光経路



 全日空ホテルに行き、クロークで預かってもらった荷物を受け取り、しばらく休む。午後2時過ぎに土産物を買おうと駅構内の売店を物色。列車の時間がもう 少しあるので、カフェテリアで休む。私は今朝からお腹調子が悪いので、何も飲まず。瑠璃子さんがアイスコービーを頼んで一休みする。
 2時45分に改札を通り、プラットに大勢の人が並んでいる。間もなく列車が入稿し、座席に着く。間もなく発車。車窓から外を眺めれば晴れ間が覗いている。この3日間、お天気に恵まれた。


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